ガジュマルの木の下で

現役フリーベトナム語通訳・翻訳者の日々のこと。ベトナム駐在時代の思い出など。

「当たり前」ではないということ

ベトナム時代、会社をまとめる立場として

働いていました。

密かに学級委員長みたいな仕事だなと思っていました。

何百人の人間がいれば何百通りの意見があって

それを一つに束ねるのは容易ではありません。

日々トラブルは起こります。

ましてや文化も生まれ育った背景も違う国での

ことですから、「私たちの当たり前が

彼らにとって当たり前ではない」ということを

いつも頭に置いていました。

本当は完全に理解し合って解決するというのが

理想でしょうけど、なかなかそうもいかない。

だから、難しいけれど、どこかで譲り合って

落としどころを見つけるようにしていました。

色々苦労もありましたし、失敗の連続でしたが

そのころの経験は得ることも多く、

今の自分にとって大きな大きな糧になっているのは

確かです。