ガジュマルの木の下で

現役フリーベトナム語通訳・翻訳者の日々のこと。ベトナム駐在時代の思い出など。

通訳と情熱

インハウスでの通訳業務では、

社内会議はもちろんのこと

ベトナム-日本間での

スカイプミーティングを行うこともあります。

些細な間違いが大きなミスになるのは

同時通訳であれ逐次通訳であれ同じことです。

訳出がちょっとうまくいかないなぁと

少し悩んでいる時期に、サッカーのトルシエ元代表監督

の通訳ダバディ氏の通訳動画を目にしました。

トルシエさんにも注意されるほどの熱い通訳。

彼は、トルシエさんの動きを観察することで、

彼のちょっとした仕草で

何を言いたいのか予測できるようになったと言います。

また、元々プロの通訳者ではなかった彼は、

最初の2年間はとにかくトルシエ元監督の

思いを何とか選手に伝えようと、

エモーションでカバーするので精いっぱいだった、

とも言っていました。

 

このお仕事はお互いの文化やバックグラウンドを

理解できないと完璧にやり遂げられません。

また言葉を並べるだけではなく

人と人との関わり合う仕事だということも

覚えておかないと。

 

情熱を持ち続けるのはとても大変だけれど

この仕事を選んだ以上、情熱を持って

取り組んでいかなければいけませんね。

また、それによって

人は動かされるのかもしれませんね。