ガジュマルの木の下で

現役フリーベトナム語通訳・翻訳者の日々のこと。ベトナム駐在時代の思い出など。

情熱大陸 同時通訳者橋本美穂さん

ピコ太郎とふなっしーを同時通訳する超一流通訳者

 

ずっと楽しみにしていた昨日の「情熱大陸」は

同時通訳者、橋本美穂さん。

この方は国際ビジネスの最前線交渉から

ピコ太郎の武道館ライブ、はたまた

ふなっしーの記者会見までを瞬時に通訳する

まさに超一流の「言葉のアスリート」。

実に見ごたえのある内容で

橋本さんの凄さに圧倒されると同時に

その素敵な笑顔に30分間くぎ付けでした。

 

 

あの、ピコ太郎用語を同時通訳だなんて。

「本当に、ありが玉置浩二

・・な、なんと通訳すればよいのでしょうか。

想像するだけで凍り付きますね。。

汗が噴き出ますね。。。

橋本さんは、あえてthank you ではなく

arigatou or ariga-tamaki-koji

と訳されていました。

 

印象的だった言葉は、

「相手の価値観を瞬時に吸収して言葉に反映する」

「条件が整わないと集中できないとか

言ってるといつまでも集中できない」

「雑音を押し出す力で集中する」

「基本的には誰も何も言ってくれない。

だから自己批判精神が大事」

「(話し手の)代弁だからなりきらないといけない」

 

ご自身は、逆境を楽しむ楽天家なのだそう。

想像力と集中力。コミュニケーション力と

ユーモア、そしてセンス。

月40本の仕事をこなし超多忙な毎日のはずなのに、

あの爽快な笑顔。

しかも小学校のお子さんがいらっしゃるなんて。

すごく楽しそうに仕事されているのが印象的でした。

 

おこがましいですが、わたしもいつか

あんなふうになりたいな、なんて。

また、目標となる女性が一人増えました。

 

 

母語を磨くこと

図書館のにおいとか雰囲気が割と好きです。

許されるなら、図書館で日がな一日

本に囲まれてのんびり過ごしたいですねぇ。

なんて。

 

外国語にかかわる仕事をしていて

切実に感じるのは、日本語力を

もっと伸ばさなければ!という事です。

もちろんベトナム語能力を高めるのも大切ですが

それを適切な日本語で表現できる能力が

なければ通訳は務まりません。

プロの間では、外国語は母語の能力を

超えることはできないとよく言われますね。

 

最近は、新聞の音読を隙間時間に行います。

これを日課にすると、日本語への訳出も

少しスムーズになるような気がしています。

また気になった時事ネタなどの表現をメモして

ベトナム語訳することも忘れないようにします。

 

仕事に関する本を読むことは多いですが、

ジャンルにとらわれないで

大好きな読書に費やす時間がなかなか

取れないのが目下の悩みですね。

 

 

 

ベトナムで高まる教育熱

教育とは選択肢を与えること

ベトナムではそろそろ長い夏休みが始まります。

とはいえ、あくまで学校が休みなだけで

都会に住む多くのベトナム人の子ども達は

毎日語学スクールや塾通いで忙しいようです。

ベトナムでの教育熱は高まる一方。

学力で将来を手に入れたい、

学校の成績は子供の将来にとって重要だと

考える親は多いようで

夜遅い時間も、塾の前はお迎えのバイクで

溢れています。

幼児期からの教育に力を入れるご家庭も多いようで

サイゴンに住んでいた頃、

ご近所にあるKUMONは入会するのに

数十人待ちと聞いたことがあります。

教育熱心な親に対し、子ども達も

いい大学への進学が叶えばいい将来が手に入ると

信じて前に進んでいるように見えます。

 

ただ、行き過ぎた幼児教育に対する

意見が出てきているのも事実。

これからはベトナムでは

時代背景もあいまって、生き方や学び方も

多様化していくのでしょうね。

教育って選択肢を与えることかも

しれませんね。

 

 

www.n-liner.jp

あなたに褒められたくて

 

ベトナム人の友人は

今は亡き高倉健さんの大ファンです。

彼女に勧められて

健さんのエッセイ「あなたに褒められて」を

読みました。

 

文章力もさることながら

これほど飾らない、素朴なエッセイを読んだのは

何年ぶりでしょうか。

すぐそばで語りかけられているような

臨場感があります。

健さん、ユーモアと感性の人。

本当に意外です。

褒められたかったのはいったい誰だったのか。

読み進むうちにそのなぞも解け、

また胸が熱くなりました。

ずっと手元に置いて

何度も何度も読み返したい一冊です。

島からの便り

奄美大島から便りが届きました。

ベトナム最南端、メコンデルタ地方出身の彼女は

奄美の空の色や市場のにおい、村のおばあ達の笑顔が

田舎そっくりだ、と喜んでいました。

確かに日本も、南にいけばいくほど

アジアの色が濃くなりますね。

 

日本政府観光局の統計によると

昨年の訪日ベトナム人は20万人を超えており

今熱い観光地はずばり、地方なのだそうです。

調べてみると、エイチ・アイ・エス発表の

【タイ人・ベトナム人に聞いた、

日本のここにいってみたい!冬の絶景トップ10】

では、3位が滋賀の「びわ湖バレイ」、

2位が岡山の「備中松山城」、1位は富山の「五箇山

だったようです。

これは全国の地方自治体などの

提案の中からタイ人とベトナム人スタッフが

候補地を選択、SNSで投票を実施したらしいです。

一昔前とは違って、ショッピングだけではなく

四季の変化や日本ならではの景色を楽しむ

ベトナム人が増えたのでしょうね。

興味深いです。

パクチーは名脇役

日本では、パクチーブームですね。

でも、そもそもベトナムでは日本のような

パクチー料理」なるものは存在しません。

 

香草はあくまでも料理を引き立たせる役割で、

影の名脇役というポジション。

タイでもベトナムでもカンボジアでも、

お料理に絶妙な量とバランスで添えてあるから

美味しさが引き立ちます。

ちなみにフォーにパクチーを入れるのは稀で、

バジルなど他の香草が主です。

なので、パクチーメインの料理は

ベトナム人からすると

とっても「和製」なイメージで、

なんとも不思議な感じがするそうです。

 

個人的にはパクチーは大好きです。

あくまで主役ではないもの限定ですが。

パクチーの育て方は

とっても簡単らしいので、

お家で育ててみようかなと

目論んでいるところです。

ご飯食べた?

Ăn Cơm Chưa? アンコムチュア?

「ご飯食べた?」

色んな場所でよく尋ねられる挨拶です。

実際にご飯を食べたかどうかではなく、

「よっ、元気?」

みたいなニュアンスでしょうか。

ベトナムに住み始めた当初は、

近所のおじさんや市場の野菜売りのおばさんに

会うたびにそう尋ねられ、

なぜこんなにご飯のことを気にするのかしらと

本当に不思議でしたが、

相手は真面目に食べたかどうかを

知りたいのではなくて

調子どう?という

他愛のない挨拶なので

食べていれば「Rồi」ロイ/ゾイ

まだだったら「Chưa」チュア

でさらっと答えて良いみたいです。

 

また、あなたのことを

気にかけているわよ、という

心遣いの表現でもあるようなので、

こちらからも、どんどん聞いてみると

近しい感じがしますね。

 

また、ベトナムも日本と同じ米文化なので

ご飯食べた?はそのままお米食べた?

という表現なのが興味深いです。